体験談(約 31 分で読了)
【高評価】ほわっんとした京都の美人女将はとても感じやすかった【祇園編〜1】美優&優奈編正当続編 (1/5ページ目)
投稿:2022-10-31 00:20:42
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本文(1/5ページ目)
『外伝』美優と優奈1【舞妓はん編〜】翔子の遺伝子を継ぐ少女。・出逢って女性でかなり特殊なケースだったので、綴ることにしました。京都ならではなので・・・。・・俺はある女性にハマっていた。堪らんわ、この表情。「気持ちええか?」#ブルー…
『外伝』美優と優奈9【舞妓はん編〜】翔子の遺伝子を継ぐ少女。〜大脱走〜京都の休日・敵わんなぁ〜読者はんっ!こんだけ続編希望頂くと書くしかあらへんや!実はもう数時間だけ、美優との絡みがあるので、そこまで端折らず書ききりますわ!ハンカチの用意よろし…
ほわっんとした京都の美人女将はとても感じやすかった【祇園編〜1】美優&優奈編正当続編
・
ちょっと、完結したって書いたのに、何故、続編希望が中学編より多いんですか?!
もう、嫌になるなぁ。
絶対、あそこで締めようと思ったのに…美優編は。
じゃあ、ちょっとサービスするわよ♡(林先生風に。)
・
ーーー
・
ディズニーランドのガイドブックの美優の書き込みを見てから、何とか会えないか?と模索をしていた。
先斗町、いや祇園、もしくは最低でも木屋町やわ。
そこで、芸妓さんや舞妓さんが訪れそうな店でバイトをしようと考えた。
祇園とは言え、コンビニもあるし、小売店もある。
しかし、バイト出来そうなお店はやはり観光客向けばかり。
そうやないねん、旦那さんが芸妓や舞妓を連れて寄ってくれそうなお店でバイトしたいねん。
大学の掲示板に募集要項が張り出されるが、やはりピンポイントでは無さそう。
バイト先の塾の社員さんで、祇園方面に詳しい年配の方がいたので、少し当たってもらった。
「先斗町ではないけど、舞妓さんや芸妓さんが訪れる店でバイトを募集しているみたやぞ。」
2週間ほどしたら、そんな報告を受けた。
「ほんまですか?紹介してもらえますか?」
「あゝ、ええよ。直ぐに電話したるわ。」
すぐにでも会いたいと言われ、塾が終わって、聞いたお店に顔を出した。
祇園の一角にある、小料理屋。
何とも古風な佇まい。
いかにもって感じのお店やった。
あっさり採用された。それぐらい急だったようや。
どうやら、急に何も告げずに辞めたらしい。
結構困ってはったわ。
女将と厨房の板さんだけのお店。しかし、常連さんが多い。
女将さん目当てのようや。
中西瑠衣さん25〜30前後か?
はぐれ刑事や相棒で出てきそうなあんな感じの狭い店。
カウンターがあり、後ろにも席がある。
確かに女将さん一人では厳しいかも。
女将さんは和服の似合う可愛らしい方。ほわっんとした癒し系の雰囲気で女将なんて務まるんやろか?なんてバイトごときの俺まで心配になるようなお人やった。
どうやら離婚歴があるようや。
今は厨房の板前さんの誠志郎さんと仲がいい。
そんな環境でバイトをしていた。
しかし、この女将さん、見た目の通り、おっとりしているというか、かなりの、おっちょこちょい。
「あっ、危ないですよ。」
ガシャンっ
「あっ、いやだ、またやっちゃったわ。」
こんな感じや。
しかし、この老舗の小料理屋、客層がいい。一見さん禁止にしてるからやろう。
「ヒロはん、あのお姉さん達、芸妓さんよ。」
女将さんにはヒロはん、板さんにはヒロと既に呼ばれていた。
「へぇー。全然見えへんね。」
芸妓さんや舞妓さんはスッピンだと全くわからん。
特に芸妓さんは地毛ではなく、かつらを付けているので、髪の毛もそこまで長くない。
舞妓さんは地毛なので、スッピン状態はめちゃくちゃ長い髪をしている。
本当に色々、勉強になるわ。
こうやって、祇園の人々に触れることは、本などで読むより余程勉強になる。
バイトして良かったわ。
祇園界隈を昼間っから闊歩してる舞妓さんぽいのは殆ど、いや100%舞妓一日体験者の方だと知った。
皆さんも京都に行ったらお気を付けを。
まず、舞妓さんや芸妓さんが昼間に祇園界隈を闊歩することなんて有り得んらしい。
先斗町や上七軒で見かける舞妓さんも、殆ど偽物らしい。
中々、本物に会えることはないそうだ。
でも、この店では素の彼女達に会える。
もしかした、美優にも……。
しかし"仕込みさん"それも見習い状態の美優に会えることなんて、極めて0に近いことも知った。
やっぱ、浅はかやったわ。
意外と忙しいし、家庭教師よりしんどいし、時給も家庭教師より低い。申し訳ないけど辞めようかな。
なんて、チラつき始めていた。
しかし、このほわっんとした女将さんのことが何となくほっておけない。
「ヒロはん、これ、お願い…….あっ!」
ガチャッンっ!
「女将さん!それ、俺が片付けますから」
「痛いっ」
「ほらぁ、また怪我した〜」
本当にそそっかしいお人やわ。
そうやねん、美優や翔子の方が余程しっかりしている。
なんか辞めにくいわ。
「ヒロはんは手際がいいから、ほんま助かってんなんよ。」
柔らかい笑みで言われると弱い。益々辞めにくいわ。
でも、居心地は悪くなんねんなぁ。
はじめての水商売がこの店で良かった。こじんまりとして、雰囲気がとても良いとも思っていた。
簡単に辞めなかったのは、このお店の雰囲気と女将さんが可愛らしいからだった。
仲が良くになるにつれ、やはり考えることは、
あの着物の中身はどんなんなんやろう?
着物姿の女性を抱いたことはないし、歳上の可愛らしい女将さんにも興味はある。
久しぶりの大人の女性に、少しドギマギしていた。
しかし、板さんの誠志郎さんがいつもそばにいる。俺でも分かるぐらい仲がいい。
「誠志郎っ!もう上がってええねんよ。」
あのおっとりした女将さんが誠志郎さんだけ、呼び捨てで名を呼ぶ。俺にでさえ"ヒロはん"なのに。こりゃ、決定的やわ。
「お姉はんでは、お先に・・」
どうもこの二人が怪しいわ。デキてんちゃうやろか?普通、そう思うわ。
「ヒロはんも上がってね。」
「この洗い物が済んだら帰ります。」
「本当、助かるわ〜。」
「へへ、真面目ですから。」
もうかなり気に入られている。
御贔屓にしてくれている方々も上品な客が多い。
旦那さんやお姉さん達とも話す機会も増えた。
2ヶ月も経つと、かなり慣れたもので、料理以外は何でもやった。
・
・
ある日、変な場面に遭遇した。
「誠志郎、これお父はんに届けてっ」
「へい、承知したで」
ほぉー、女将さんのお父さんに紹介済みかいな。しかし、この2階で誠志郎さんが泊まっている気配はないなぁ。
というのも、自宅兼務になっており、2階は女将さんの住まいとなっているのだ。
「あの〜お二人は、その〜、お付き合いされてるんですか?」
二人は顔を見合わせて笑った。
「ふふふっ、ヒロはん、そんな風に見える?」
「そうか、ヒロは、知らんかったんか、姉はん。」
「ん?よく分かりません。」
「誠志郎はワテの弟どすよ。」
「えっ!誠志郎さん、弟さんなん?」
「そうや、俺は東山に家も女房も子どもだっておるで、ハハハっ。」
いやぁ、お姉はんって祇園では目上の女性に使うものだと言う認識やったので、全く疑いもなく、二人を見ていた。
「ちゅーこっちゃ、俺は先に帰るけん。」
「お疲れ様でした。」
「ヒロはん、おっちょこちょいやねぇ。」
「女将さんに言われたくないわぁ。」
なんか、少しホッとした自分がいた。
・
・
ちょっとずつ距離が縮まる、俺と女将さん。
「今日は、もう閉めましょう。」
「はいっ。」
「ヒロくん、明日、講義あるんかぇ。」
「午前中はないです。午後から塾はあるけど。」
「少しだけ晩酌付き合ってくれへん?」
「ええですけど、俺、飲めませんよ。」
「ほんま、そんな大きな身体で飲まへんのやね。」
「すんまへん。」
「でも、お付き合いはしますよ、厨房の残り物食べてええでしょう?」
「かまへんよ。」
「誠志郎っも、飲まんかえ?」
「ええわ、帰るわ。」
「ヒロ、すまんなぁ、姉はん頼むわ。」
「へい、へい。」
世間話はよくしていたけど、こんなにゆっくり話しをしたのは多分はじめてやった。
やっぱり、美優ほどではないが、古風な感じのお人や。
美優から、完全にほわっんとした感じの女性に惹かれるようになっていた。
この人どっかで見たことある感じやなぁ。
そうや、CSのファミリーチャンネルでやっていた、江戸川乱歩の美女シリーズに出ていた、昭和の女優さん…えっと…。
ググってみると!
「天国と地獄の美女」の「叶和貴子」さんそっくりやわ!
この卵みたいなちょっと下膨れ感のある白い肌の感じ。現在は何をされてるか全く知らんが、この人にそっくりや!
(還暦さんやカズさんプリンさんなら、分かるかな?Gやんは知らんかな?俺でも知らんから、ジャンプくんなんて全然分からんやろ。
俺は結構、昭和の女優が好きやった。発端は先生に似ていた竹下恵子さんがスタートで、それから色んな画像を検索した。中でもウルトラセブンのアンヌ隊員はドンぴっしゃで好みやったわ。)
偶々見た、再放送の江戸川乱歩シリーズのこの叶和貴子って言う和服の似合う女優にも惹かれていた。
「女将さん、変なこと聞くけど、叶和貴子って知ってる?」
「あら〜ヒロはん、そんな古い女優はん知ってはるんやね。」
「いや、似てるなぁ〜って」
「あらっ、どないしましょう…お客はんから、言われるわ〜。」
「やっぱり。そうでしょう。めっちゃ似てますよ。」
「そりゃなぁ、着物来てたら、そう見えるだけでやろね。」
全く、ぽわっとした、のんびりとした喋り方のペースにこっちも
「は〜〜ぁ、そう〜〜ですかぁぁぁ。」
みたいな喋りになる。
「なんね〜?その変なしゃべりは?ほほほ」
おいおい、あんたやろ!それは。
美優との半同棲で、せっかちな俺もゆっくりでええわ。と思いはじめていた。というか、それがなんとも心地よかった。
京都はええなぁ。。。心の底から思っていた。
本来なら、夜は家庭教師を入れた方が、楽やし、時給もいいけど、この居心地のいいバイトを夜は続けた。
老舗であるため、時にとんでもないお客さんが来た。
「あらっ、ゲンさん、撮影ですか?」
「おう、女将久しぶりやなぁ。」
お茶とおしぼりを出した時、思わずガン見してしまう。
んんんん?めっちゃ見たことあるで、この眼鏡のおっちゃん。もっさい私服やけど、この顔、すげ〜見たことあるぞ。
「ん?」
「ん?」
客席から離れながら、考えていた。
「んー。」
「あっ!!!!」
「す、すいませんっ!うっかり八兵衛さんですか?」
そのお客さんは思わぬ所から声を掛けられ、手を拭いていたおしぼりを落とした。
「あゝ、すいません、すいません!」
女将さんが
「はい、ゲンさん。」
と、新しいおしぼりを渡した。
「すまんへんなぁ、新しく入ったバイトはんどすねん。」
そのお客さんはニコッとし
「高橋元太郎、八兵衛だよ。」
「うほー、時代劇ファンですねん!めっちゃ感動です!マジで!」
あまりの勢いに押された八兵衛は、うっかり皿を落としそうになった。
「これっ、ヒロはん…」
「すいません、すいません、まさかあの八兵衛はんに会えるとは。京都に来て良かったです。」
「後でサイン下さい。」
「いいよ。」
いい人やった。しかし、京都や。もしかしたら、大好きな中村主水こと、藤田まことや飾り職人の秀こと三田村邦彦にも会えるかも?なんて期待もした。
「あの〜お団子好きですか?」
ハッとした顔をされ
「大好きだよ。」
「良かった。嫌いって言われたらちょっとショックでしたわ。」
図太い俺がそこにいた。失礼なやっちゃわ。
「ヒロはん、お仕事しぃや。」
「すいません、女将さん。」
何だか楽しくなってきたわ。
本来の目的も忘れ、気楽なバイトに酔いしれた。
・
・
・
バイトが終わって、女将さんの晩酌に付き合う機会も増えた。
「ヒロはん、ごめんやで、こんなおばさんに付き合わせて。」
「女将さん、綺麗だ言うか、可愛いよ。」
「ふふふ、何もでまへんで。」
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(2020年05月28日)
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