エチ研TOP
投稿:2014-01-08(水)02:00

【青春】気付けばいつもそばにいた幼馴染

本文(累計閲覧数:3,101)
名無しさんからの投稿

幼馴染と俺は物心ついた時からずっと一緒にいて、幼稚園から小◯校と中学校まで同じ学校。

高校からは別々だったけど、近場の学校に通ってたんだよ。

幼馴染は有村架純ちゃんに似てるから架純って書くわ。

架純は小さい頃から内気でよくいじめられてたんだよ。

それを俺がいつも庇ってやってたんだけど、架純はそれがずっと嫌だったらしい。

小◯校の時も中学校の時も、時間さえあれば架純の席に行って2人で話したりしてた。

家も隣って事もあって登下校もずっと一緒だった。

小◯生なんてまだまだガキだからからかわれたりしたけど、俺は全然構わなかった。

架純はいつも恥ずかしそうにしてたけど、俺がいつも手を引っ張って家まで連れて帰ってた。

中学でもからかわれたりしたけど、俺も架純と距離を置こうとか考えた事もなかった。

そんな中学校の時、突然同じクラスの女子に告白されたんだ。

その子とは話した事なかったけど、当時俺はバスケットで県で選抜に選ばれるくらいには活躍してたし、その子も隣でいつも練習してる女バスの子だったからずっと見てたって言われた。

それで、

「とりあえず考えさせて」

とだけ伝え、いつも通りに架純と一緒に帰った。

その帰り道で架純に告白された事を話したんだ。

話したっていうか、どうしたらいいと思う?っていう相談な。

昔の事だしあまり覚えてないけど、その時架純はびっくりしてたと思うw

架純は、

「俺君がいいなら付き合ったらいいんじゃない?」

みたいな事を言ってたと思う。

その時はまだ架純の事を女の子として好きだとは思ってなかったし。

次の日に、告白の返事として手紙を出した。

『俺でよかったら付き合ってください』

って書いた紙をその子に渡した。

返事を渡したその日もいつも通りに架純と帰ってたんだ。

そしたら架純が、

「俺君さ、彼女できたんだしもう私と一緒に帰れないね」

って言ってて、俺はまだガキで付き合うって事がまだなんなのか分からなくて、そんなもんなのか?くらいにしか思ってなかった。

「分かった」

と一言だけ伝え、次の日から彼女と一緒に帰っていた。

それから何かあったら架純に相談したり、彼女へのプレゼントも一緒に選んでもらったりしてた。

彼女はそんなにヤキモチ妬かない人だったから何やかんや言われる事はなかったけど、彼女の友達から

「少し考えたら?」

とか言われてた。

そんな感じで半年くらい経った頃。

たまたまその日は、彼女が用事があるという事で一緒に帰らないで1人で帰ってたんだ。

その帰り道でいつも通る公園の前を通った時に、"あぁー架純と帰ってる時はここでよく架純と話したりしてたなー"とか思いながら通ってたら、奥の方にあるブランコに見覚えのある人影を見つけたんだ。

架純だった。

俺は何も考えず、何をしたいわけでもなく、ただただいつものように架純の隣のブランコに腰をかけた。

俺に気づいた架純はさっと顔を伏せたんだ。

何かおかしいなと思って架純のスカートを見たら、水滴がポツポツ落ちていた。

そこでようやく架純が泣いている事に気がついた俺は驚いて

「何があったんだ!?大丈夫なのか!?」

と問い正した。

架純は何も言わずにただ顔を伏せたまま、声を殺して涙を流してた。

俺は何も出来ないまま頭を撫でながら

「大丈夫だよ」

としか言う事が出来なかった。

日も暮れてきて架純に

「そろそろ帰ろうか?」

って言って久しぶりに2人で並んで帰った。

次の日、学校に着いたら同じバスケ部の奴が俺の席に来るなり、小声で

「お前ら別れたのかよ?」

って聞いてきた。

何の事か分からない俺ははてなマークが乱立してたと思うw

詳しく話を聞いてみると、昨日彼女が他校の男と手繋いで歩いてたという話だった。

あぁ、なるほどそういう事かと理解した俺は、休み時間に彼女の席に行って昨日何をしてたか聞いてみた。

そしたら、

「用事があってごめんね」

と言うもんだから、

「昨日お前が他の男と手繋いで歩いてたって話を聞いたんだ」

って言ったらバツが悪そうな顔をして俯いてた。

「とりあえず放課後話そう」

とだけ言って席に戻ってその日は過ごした。

放課後になって彼女と話した結果、内容はこうだった。

2週間前に駅前で声を掛けられて連絡先だけ交換して連絡を取り合ってたらしい。

それで遊びに行こうって事になり、遊びに行った所を友達に見られたらしい。

見られる前にも何度か会ってる、キスもした。

俺君より好きかもしれない、という事だけ話していた。

俺は彼女とキスもしてないし、初めての彼女だから凄く大切にしてたのにそれほないだろうと心の底から思った。

「もう、別れようか」

って彼女の方から切り出してきたので、これ以上は無理だと思ってその日で別れた。

家に帰ってたくさん泣いた。

彼女からもらったキーホルダーも、一緒に撮った写真も全部ゴミ箱に入れ、ただひたすら泣いた。

次の日、俺はどういう顔して教室に入っていいのか分からず、俯いて入って行ったら複数からの視線を感じた。

席についても誰かから見られてる。

そう思って顔を上げたら元カノの友達から悪意のこもった視線を向けられてる事に気がついた。

全く心当たりがないし戸惑っていたら、同じバスケ部の奴が俺の席に来て

「お前が酷い事言って元カノ振った事になってる」

という事を教えてくれた。

元々あまり友達のいない性格だったから1人でいる事に苦痛を感じなかったけど、それまで仲良く話してた人にまで嫌悪感を抱かれてるのは流石にキツかった。

その日はただ机に突っ伏して時間をやり過ごしていた。

そして放課後、帰り道を1人で歩いていてら後ろから架純が走ってきた。

驚いた顔をしていたら、架純が珍しく怒っている事に気がついた。

何で怒っているのかと聞くと、俺がするはずない事を好き放題言ってる事に怒っているらしい。

「それはもういいんだよ」

とだけ架純に言って落ち着かせ、懐かしさを感じながらも2人で一緒に帰った。

その時に思った。

何かあった時は、隣には必ず架純がいてくれている。

俺は架純に凄い助けられてるんだ…。

それから何事もなく中学卒業を迎える。

周りの人達からの誤解は解けないままだったが、それでも俺の事を分かってくれる友人達はいたし、それだけでいいかなっと思っていた。

高校は別々で、架純は元々頭がよく県内でも有名な進学校に合格していた。

俺はバスケットの実績が認められ、そこそこ名の知れた高校にスカウトされ、そのまま進学した。

たまたま架純と俺の高校はバスで一駅分の近さだった。

だから帰りは俺が架純の高校まで迎えに行って2人で帰ってた。

そして入学して2ヶ月ほど経ったある日。

その日は部活を終えていつも通り架純と一緒に帰ってきた。

この角を曲がれば2人の家が見えてくるってところを曲がってみると、2人の家があるだろう場所に赤く光るサイレンが見えた。

救急車だった。

何事かと2人で走っていくと、救急車がいたのは架純の家。

俺の両親も家の外に出て心配そうに見つめていた。

運ばれていったのは架純の父だった。

架純と架純の母さんはそのまま救急車に乗り込んで病院へ。

架純の両親とは同級生だったため、俺の両親も俺を連れて車で病院へ向かった。

病院に着くと、そのまま1つの病室に通された。

ドアの前からでも聞こえる架純の泣き声。

俺はその時に分かった。

架純の父は亡くなったんだなと。

俺は病室のドアを開けたくなかった。

架純の両親には小さい頃からよくしてもらっていたし、夏になるとキャンプにも連れて行ってもらってた。

本当に大好きだったし、第二の父のような存在だった。

だけど、そのまま外にいるわけにもいかず中に入ると、変わり果てた架純の父の姿がそこにあった。

その横で架純が泣いている。

俺も泣きたかった。

けど、今俺がするべき事は泣く事じゃない。

架純を支えてやる事だ、と直感的に確信した。

俺達はその日は家に帰った。

車内の空気は尋常じゃないほど重たかった。

あんなに泣いてる架純を初めて見たし、架純の父さんが亡くなった事にも凄いショックを受けてた。

家に着いても眠れなくて、明日学校休もうかと思ったけど、そういうわけにもいかず、重たい体にムチ打って登校した。

隣の家はまだ明かりがついていない。

まだ病院にいるのだろう。

その日は一日中気分が重かった。

部活にも身が入らなかったので早退した。

家に帰ったら隣の家に明かりが点いていた。

"あぁ、帰ってきたんだな"と思いながら自宅に入り、2階の自分の部屋に入って電気を点けると、俺のベットで架純が寝ていた。

何で俺のベットに架純がいるのか分からなかったけど、毛布をかけてやり、ふと顔を見ると涙の後が見えた。

泣いてたんだなって思いながら、机で課題をこなしていた。

夜の23時頃になると、架純が起きてきた。

「どうして俺の部屋にいるの?」

って聞いたら、

「部屋に1人だと悲しくなっちゃうから、俺君が来るまで俺君の部屋で待ってようと思った!」

って可愛らしい事を言ってた。

その時の架純は凄い元気に見せてるように思った。

空元気ってやつ?必死に悲しさを隠そうとしていた。

そんな架純を見ていられなくて、

「無理しなくていいんだよ?俺の事もっと頼っていいんだよ?」

って言ったらダムが決壊したかのようにブッワーって大声出しながら泣いてた。

それには流石に焦って、隣で背中擦る事しか出来なかったなw

しばらくして落ち着いたら疲れたみたいでそのまま寝ちゃって、俺は仕方ないからリビングのソファで寝た。

朝起きると、ちょうどいつもの自分が起きる時間だった。

架純の様子を見に行ったらまだ寝てたから、横に腰掛けて寝顔を見てた。

その時に、何だこいつ可愛いじゃん、って初めて思った。

その時にそんな事を思って"しまった"。

それからは架純と顔を合わせると凄いドキドキするようになってしまった。

今までこれっぽっちもそんな事はなかったのに。

急に意識してしまうようになった。

あれ?架純ってもしかしてどの女子よりも可愛いんじゃないのか...??完全に架純に取り込まれた。

そんなこんなで架純の父さんのお葬式も終わり、一段落ついた時から架純も学校に通い始めた。

最初の辺りは俺も大丈夫か不安だったので、いつもより早く家を出て架純と一緒に登校してた。

その時から学校の人に

「彼女可愛いね!」

って言われるようになったけど、

「彼女じゃないよ!!」

って必死に否定するも、満更じゃなかった。

架純が学校に通い始めたと同時にまた一緒に下校するのも始まった。

でも…その帰り道に、救急車を見たあの曲がり角にさしかかった時にあの日の事を思い出してしまう。

そう思ってるのは俺だけじゃなかったらしく、明らかに架純の足取りも重くなっている。

そんな架純をただ見ているだけしか出来ない自分が悔しくて、勇気を出して架純の手を握った。

架純は驚いてたけど、小声で

「ありがとう」

とだけ言って一緒に曲がり角を曲がった。

なんて事はなかった、ただただ俺が勇気を少し出しただけで架純を支える事が出来るのだ。

その事に気がつき、俺は架純を影ながら支える覚悟をした。

それから1年間、俺は架純を支える事に尽力した。

そして、あの日いつものように架純の学校まで迎えに行った時に校門の前で架純を見つけた。

でも、いつもと違う。

何が違うって、架純の隣に俺の知らない男が一緒にいるって事だ。

その時に凄い心拍数が上がった事を覚えてる。

そんな…架純に彼氏なんて出来るわけないって心の何処かで思ってた。

頭の中で架純だって高◯生だし彼氏くらい…今までだって俺が余計な事してただけなんだよな、そう言い聞かせながらも本心では認めたくなかった。

その日は架純に、

『用事があるから先に帰ってて』

ってメールをした。

『終わるまで待つよ?』

って返信が来たけど、その気遣いがもっと辛かった。

『大丈夫。先に帰ってて』

とだけ送り、遠回りをしてその日は帰った。

家に着いてからは落ち着くわけもなく、意味もなく筋トレ始めたり、途中放棄してたゲームを再開してみたりしてた。

すると、窓から人の声が聞こえた。

聞いた事のある声。

架純の声だ。

誰かと話してる。

気になって窓から外を覗いてみると、楽しそうに歩く架純の隣に知らない男。

一緒に帰ってきたのだろう、俺の心は一発でやられた。

あの男がいる場所は、あの場所はずっと俺がいる場所だとばかり勘違いしてた。

そんな考えを持っていた自分が情けなかった。

架純を支える事を口実に、自分の居場所を勝手に作り上げてたのだ。

滑稽だな…と自傷し、燃え尽きたままお風呂に入ってその日は終わり。

次の日、朝起きてみると携帯に1件のメールが入っていた。

架純からである。

『今日の放課後、相談したい事があるから一緒に帰ろうね』

嫌な予感しかしない。

どう返そうか迷ったが、ここで引いたらもっとダメな気がして、

『了解』

とだけ返信し、別々に登校した。

学校に着いてもずっと放課後の事ばかり気にしていた。

正直、放課後が来てほしくなかった。

サイト新着記事(外部)