体験談(約 62 分で読了)
【名作】自ら命を断とうとしてた中性的というかボーイッシュな女の子を助けたお話・・・その続きと詳細。そして、完結へ・・・(1/7ページ目)
投稿:2016-05-26 06:30:26
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※2022年04月19日:不具合を修正しました。
本文(1/7ページ目)
はじめまして、自己紹介させていただきます。自分は30代男で名前はコウ。168センチ53キロの痩せ型、過去に写真から紹介してほしいと言われた事があったので顔はまぁ悪くはないと思います。てか思いたい・・・。相手の女の子については仮名ではありますが、後ほど紹介していきます。長文ではありますが、退屈しのぎの…
前作につきましては皆様方のとても生暖かい・・・もとい、暖かい支援と多大なる評価を頂き、とても嬉しく思っております。
もちろん、厳しい評価につきましても読んでくれたからこその評価なんだとありがた迷・・・失礼!
大変有り難く頂戴いたしております。
今回はその後の展開や、私自身の過去でのトラブルにゴタゴタ話や綾との初体験から結婚に至る経緯をお話ししようと思っております。
自分的にはこの時期が一番大変だった気が・・・。
では、始めさせていただきますので、よろしくお願い致します。
綾の学校が夏休みに入り、世間はそろそろお盆休みに入る頃の午前中の事・・・。
俺はある選択をしていた。
「ねぇ?コウちゃん。そこまでこだわる事なんてないよぉ?」
綾の呑気な言葉を他所に、俺は右手をあごの下につけ、真剣な表情である物を眺めていた・・・。
ロダンの考える人とは実は何かを見ている人・・・との見解もあるらしいが、今の俺は正にそんな状態だ。
「悪いけどそうはいかない!これは俺にとって・・・いや、世の男達にとってとても大切な事といってもいいくらいなんだ!」
俺は綾に目もくれずただひたすら品定めを行った。
「そんな高いのなんていらないよぉ・・・さっき見たのでいいじゃん!」
いい加減、飽きたのか綾は急かすような台詞を俺に伝える。
「こちらなんていかがですか?結構人気ある商品なんですよ?」
「あっ!それでいいじゃん!人気あるっていうし」
女性店員が見せてくれた品物に綾は俺に妥協させる気満載の台詞で煽る。
「うーん・・・こういうのってオリジナリティーが大事だと思うんだ?!綾だってそういう物の方が嬉しいでしょ!?」
「まぁ、確かに特別な感じがして嬉しいけど・・・でもそうなると高いのしかないよ?」
綾は物より価格の心配をしているようだった。
「・・・よし!決めた!これにします!」
「はい!ありがとうごさいます!!では早速ご用意させていただきますね」
女性店員はにこやかな表情でガラスのショウウィンドウから品出しを始めた。
店を出たとき、綾がため息をつきながら話しかけてきた。
「ねえ、コウちゃん。大丈夫なの?そんな高いのなんて・・・」
「綾は心配しなくてもいいよ。これは綾のご家族に俺の人柄を見てもらう為の投資なんだから!」
俺は満足そうに綾の家族へ贈る品物。
それは馬の上に女性が跨がっているロゴが入った百円の消しゴム半分くらいのサイズで一個数百円はするだろう高級チョコレートの袋。
俺はそれを大事に抱えた。
(え・・・?婚約指輪とか思ったって?いやいや、その時はちゃんとその旨をお話ししますし、もし、あなたが女性の方なら男以上に妥協なんて絶対しないと思いますけど・・・逆にお伺いして申し訳ないのですが、そこんところはどうなんでしょうか・・・?っと、話が反れましたが続けさせていただきます)
「・・・ホントにごめんね。コウちゃん・・・あたしがつい話しちゃったもんだからお母さんや、特にお姉ちゃんなんかどうして今まで連れて来なかったの?!なんて叱られてさ・・・」
「まぁ、いつかは挨拶しに行かなきゃとは思ってたし、これも何かのご縁だと思う事にしなきゃ!」
俺は笑顔で綾に答えた。
「でも、お父さんに会えないのは少し残念な気もするけどね・・・」
「いいのいいの!あたしのお父さんって家にお金をあまり入れてくれなかったって。休みの日なんかいつも家族残してどっか行っちゃって家庭を顧みない人だったし、お母さんも離婚した事を後悔なんて全くしてないって言ってたもん」
綾自身も母親と同様に父親に対しての関心は薄いようだった。
綾の両親は綾が中◯生になる辺りで両親の不仲により、離婚したという。
そして、綾には俺よりも少し年齢が上の年の離れたお姉さんがいた。
お姉さんは両親の離婚した頃にはすでに社会人になっていて、綾が高◯へ進学する頃に結婚したらしいのだが、綾の中学校、そして現在の高◯の学費から修学旅行などの積み立てに至るまでの費用はその姉さんが全て賄(まかな)っているそうだ。
なんでもOLから退職を機に独立してピアノだかエレクトーンといった音楽教室の経営と講師を兼任しているらしい。
それもあり、綾にとってのお姉さんとは父親のような存在であり、厳しく、曲がった事が嫌いで、とても頭が上がらない人だと言っていた。
俺が持つ唯一の不安要素といえばそのお姉さんの存在である。
前のお話しを読んでくださった方にはご理解頂けるかと思いますが、俺は初めて会う人でもよほど怖い人でもない限り、老若男女問わず比較的平気で会話ができるタイプなので最初に綾から顔合わせの話を聞かされた時にはぶっちゃけ引っ越し先の隣近所へのご挨拶程度にしか考えていなかった。
ところが綾のお姉さんについて先ほどしたような話を聞かされているうちに真夜中に一人、真っ暗な部屋で驚愕系ホラー映画を観賞している時のような悪寒と冷や汗が止まらなかった。
(俺なんかで・・・大丈夫なのかよ・・・?!)
マナー講座とか礼儀作法でもやっときゃ良かったとか本気で考えていた。
だからこそ、冒頭でもう後がない受験中の浪人生並みの真剣さで品定めをしていたのである。
「コウちゃん?大丈夫?」
「はっ?!な、何?!」
俺の意識はもはやお姉さんへの対処方法に夢中で何も聞こえてないような状態だった。
「じゃあ、呼び鈴鳴らすね!」
「あっ?!ちょっ・・・」
暑くてだらけた格好のまま、身だしなみができていない状態にも関わらず綾は自宅の呼び鈴を鳴らす。
「・・・はい」
インターフォンから若い女性の声が聴こえてきた。
「あっ、お姉ちゃん!?来てたの?ただいまぁ!今日は約束通り、コウちゃんも一緒だよ!」
(はあぁ?!は、話が違うじゃねーか?!)
俺は焦った。
綾の話によればお姉さんは所用の為、綾の自宅である実家に来るのは午後になると言っていたはずだった・・・。
お姉さんに対しての心の準備はそれまでに済ませ、そして渡り合い、うまく切り抜ける策を模索し終える。
そんな算段であったのに・・・。
「綾、お帰り!」
明るい口調と共に玄関のドアが開き、そこからお姉さんが出てきた。
「あ・・・」
綾のお姉さんは俺の想像を遥かに凌駕していた。
一言で言ってしまえば綾を美人にすればこんな感じだろうか・・・。
伸長は綾より少し高い157センチの48キロ。
バストは88cm、ウエストは62cm、ヒップはわからないです。
(これは本人が話された情報なのでほぼ確実かと思われます)
髪は肩より長めの黒髪のストレートでCMに出れるんじゃないかと思わせるくらいさらさらで綺麗な髪質。
顔のパーツについてはやや大きめな瞳でありながらシャープな形をしており、鼻は高めで唇は綾と同じくらいの薄目だが、艶のある淡い赤色のルージュに彩られ、そしてその唇のすぐ側にある小さなホクロがさらにその色気を醸し出す。
綾が側にいるというのに不覚にも俺は見とれてしまった。
「こんにちは、えっと、コウチャンですよね?私、彩の姉で紗也(さや)と申します。いつも妹の綾が大変お世話になっております」
(またも懲りずに仮名で申し訳ありません。それと俺の名前についても綾と同じようにコウちゃんと呼んでくれましたが、混同してまうので片仮名で表現させていただきます)
紗也と名乗ったお姉さんは深くお辞儀をして俺を出迎えてくれた。
「わたくしっ!綾さんとっ!お付き合いを!させて頂いております!コウ!と申します!こ、これ!お口に合うかどうかわかりませんが!皆様でお召し上がりください!」
俺は鬼軍曹に挨拶について叱咤(しった)され、二度目の挨拶をする入隊初日の気弱な訓練兵のような口調と動作で自己紹介をした。
「まぁ!ご丁寧にありがとうごさいます!ここではなんですから中へどうぞ」
紗也はとても優しい表情で俺を迎え入れてくれた。
「失礼します!」
迎え入れられた部屋の中で俺に対し、紗也は俺の身体を見て驚いていた。
「えっ?!コウチャンってそんなに細いの?!」
「・・・え?」
俺はその日、身体のラインがでる程度の小さめサイズの白いタンクトップにシースルーぽい黒のジャケットを羽織り、ズボンは26インチのレディースサイズ(ウエスト56センチくらい)の黒のスキニージーンズを履いていた。
礼儀作法の一端としてしてジャケットは家に入る前に脱いだのでこれによって紗也は気がついたようだった。
「コウちゃんて細いなとは思ってたけどあたしより細いの履いてるの?!そしたらウエストも?!」
俺は健康診断の時に測った体格の数値と着用している服のサイズを伝えた所、綾も紗也同様に驚愕していた。
その時に紗也は自身のサイズを言っていたが綾に至っては絶対に言わないと頑(かたく)なに拒否された。
「だってあの時、コウちゃんの見た時はそんなに細く見えなかったよ!」
あの時・・・とは前作で俺の裸を見た時の事で、綾の視線は恐らく陰径に集中していた為、胴体や足などはろくに見てなかっただろうと思われるが、その綾の一言で俺がパニックに陥ったその時の状況は今だ鮮明に記憶している。
「あの時・・・?綾・・・あんたコウチャンと・・・」
紗也の言葉途中にテンパった俺がさらにやらかしてしまいました・・・。
「いえ!それは誤解でして僕らはまだ最後まではしてなくてっ!・・・あっ・・・?!」
「・・・くすくす・・・やっぱりあなたたちまだしてなかったんだ?!」
「・・・へ?やっぱり・・・?」
紗也からの返答は俺の想像していた言葉とは正反対の言葉だった。
「えっと・・・綾・・・ちゃん?」
俺は思わず隣にいた綾に首だけを向け聞いてみた。
「・・・実はお姉ちゃんにあたしが彼氏ができたって事がバレちゃった時にお姉ちゃんにいろいろ聞かれたの」
綾は照れ笑いしながら答えた。
(アナタ・・・どこまで喋ったんデスカ・・・?)
「まっ、綾だってもう子供じゃないから、あんたが決めた人なら私は何も言わないわ」
紗也は緩やかなため息を吐くような口調で綾に伝え、腕を組んで俺をじっと見つめながら綾に指示を出した。
「うーん、でもコウチャンは私でもちょっと嫉妬しちゃうくらい細いかなぁ。綾、コウチャンにお昼はここでたくさん食べていただくからお母さんと一緒にすぐに用意をしてきて」
「うん、わかった!じゃ、コウちゃん。ちょっと待っててね」
綾は笑顔で部屋を後にした。
(い、いかないでぇ・・・!)
俺は綾に心の叫びを聞いてくれとばかりに瞳で訴えたが、ものの見事に無視された。
「・・・コウチャン?」
「はい!?」
紗也の呼び掛けに思わず裏声に近い口調で過剰に反応してしまった。
「くすくすっ、やだっ。そんなに緊張しないで!おねーさんコウチャンの事つまんで食べたりなんてしないから」
紗也はその唇に軽く握った右手を当てて上目遣いをしながら微笑みながら伝えた。
(いえ、むしろ丸かぶりしていただきたいかと・・・)なんて切り返しを気取り顔で言ってやろうかと思ったが・・・冗談だけに冗談でも言えるわけがない・・・。
「・・・あの子から聞いた話の中で・・・綾がいじめられてたのを知った時ね・・・」
紗也は突然話を切り出した。
「あ、はい!」
「私、正直どうしたらいいのかわからなかったの・・・」
「・・・はぁ・・・イジメって難しいみたいですからねぇ・・・」
俺は腕を組んで頷いた。
「私は結婚して家を出ちゃったから週に一回くらいしかあの子の側にはいてあげられなくて、学校に訴えることも考えたんだけど解決するとは思えなくてね・・・」
「あの子、何も言ってくれなかったし、私が聞いても心配させたくないから何でもないって言うと思う」
紗也は遠い目をしながら語った。
「でも、突然あの子が明るくなって、オシャレに気を遣うようになって、友達とちょっと打ち合わせだなんて言いながらお出掛けする直前まで鏡で全身を確認したりしてね!」
遠い目をしていた紗也が探し物を見つけ出した時のような笑顔を俺の顔に近づけて語りかけた。
「へ、へえ・・・!そうだったんですか?!」
俺は紗也の接近した顔に対するドキドキ感と、綾が俺の為にしてくれた行動に対し、嬉しくなった。
そこで紗也は思い出したように笑顔で語った。
「それで、私があの子にカマかけてそこからコウチャンの事を聴いたの」
「コウチャンが身体張って助けてくれて、あたしのこと好きだって言ってくれて、ギュッてしてくれて、もう聞いてるこっちが恥ずかしくなるくらい」
「あはは・・・」
俺も恥ずかしかった・・・。
「それで私、ちょっとイジワルしてコウチャンとはエッチしたの?って聞いたらもうあの子ものすごく動揺しちゃって」
この時、俺もかなり動揺しました。
「コウチャンはすごく優しくしてくれた上に気を使ってくれたからってとこまでしか言わなかったんだけど・・・さっきのコウチャンの言葉でわかったわ」
「なんか・・・申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・・・・」
「いいのよ!それでね。そこまで自慢の彼なら連れてきなさいって言ったのも、親心からっていうより私個人がコウチャンの事が気になってね」
「僕の事が・・・ですか?」
「ええ、・・・それで実際にお会いしてこうしてお話しをしてみて・・・こんなこと綾の前じゃとても言えないけど、やっぱり姉妹だけあって男性の好みも同じね!」
紗也は少しだけ照れ笑いをした顔を俺に見せた。
「え・・・?ええっ?!・・・そんな、勿体ないお言葉をっ!」
紗也の台詞に俺の方が赤面してしまった。
「・・・コウチャン、これからも綾のこと、お願いしますね」
紗也は微笑みながら俺に言った。
「はい!綾さんはこれからも大事にしていく所存であります!」
対して俺は土下座して返事をした。
その後、綾がお母さんと共にお昼ご飯を持ってきた時にご挨拶をさせていただいたが、綾のお母さんについてはお姉さんの年齢と合わせればそろそろ還暦を意識する頃かなと言った歳ではあるが、さすがにあの姉妹の親だけあり、美しい品のある方といった外見で穏やかな性格で口調も丁寧な感じ。
終始俺をベタ褒めしてくれた。
この日はバイクに乗り換えて綾とツーリングの予定だったが、結局夜までお邪魔してしまった。
それから夏、真っ盛りのお盆も中盤に差し掛かった頃、俺と綾にとって最大ともいえるトラブルが発生した。
それは綾の学校がある地方都市駅構内での事・・・。
その日の俺と綾は駅構内にある旅行代理センターの受付の一角を占領し、職員の方と話をしていた。
「ご確認の件ですが、こちらの日程で予約を入れさせていただいておりますので大丈夫です」
「わかりました。ではよろしくお願い致します」
綾は隣で満面の笑みを浮かべて俺と職員のやり取りを見守っていた。
旅行代理センターから出た途端、綾が俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。
「もう!そういうことならもっと早く言ってくれれば良かったのにぃ!」
言葉だけ見れば怒っていそうな文面だが、実際の口調とその表情はまるで正反対である。
「お盆はいっぱいだし、予約が取れるかどうかわからなかったから変に期待させちゃうのも悪いと思ったからね」
俺は隣県の一泊二日の小旅行に使う宿の予約を取り、今日はその確認で旅行代理センターへ行っていた。
本当はもう少し範囲を広げたかったが、俺の仕事の都合により、このような日程になってしまった。
「コウちゃんと旅行なんてすっごい嬉しい!」
綾は甘えた表情で俺に告げた。
「じゃあ、これが綾の分ね」
俺は綾に鉄道と宿泊のチケットが入った封筒を手渡した。
「えへへ。コウちゃんとお揃いだ!」
綾は子供のようにはしゃいでいた。
「ところで、お母さんと紗也さんにはちゃんと俺と旅行に行くことは伝えたよね?」
「うん!ちゃんと言ったよ!お母さんなんて迷惑掛けないように!とか荷物は忘れてもお土産は忘れないでね!だって!」
綾は楽しそうに報告をしてくれた。
「ふぅ、それなら良かった」
とりあえず俺の心配事はそれだけであった。
その時までは・・・。
「あれ?!もしかして・・・コウ・・・か?」
俺と綾のいた場所から左斜めの方角から二人の男女が俺の名前を呼んできた。
「ん?」
俺が二人を見た時、そこに懐かしい顔があった。
「やっぱコウだ!久しぶり!」
「コウくん、お久しぶり!」
俺もまた二人に笑顔で応えた。
「修(しゅう)に・・・聡美(さとみ)!?久しぶり・・・」
二人は俺に近づき、互いを懐かしんだ。
「なんだよ!いきなりいなくなっちまった上に連絡も取れなくなってよぉ!俺らずっと気になってたんだぞ!!」
修は俺の両肩に手を置いて力強く語り掛けた。
「あ、ああ・・・本当にゴメン・・・実は携帯壊しちゃって・・・落ち着いたら連絡しよう思ってたんだけどデータ消えちゃってさ・・・」
「あー!もういいって!今こうして逢えたんだから辛気くせーのは無し!」
修は変わらず俺に接してくれた。
「てか相変わらず細っせーなぁ!その辺の女よりずっと細いだろそれ!ちゃんと飯食ってんのかぁ?!」
「あんたはあれから太り過ぎなんだから少しコウくんに脂肪あげなよ!」
聡美は呆れ気味に修にツッコミを入れた。
「コウくん・・・本当に・・・元気そうで良かったよ・・・」
「心配掛けてごめんね、聡美」
修の笑顔と聡美の安心した表情に対し、俺はふと二人に聞いてみた。
「ところで・・・二人はなんで一緒なんだ?まだバンドやってるのか?」
「・・・いや、バンドはコウが抜ける形になってから辞めたんだ。やっぱあのメンバーじゃないとな・・・」
修は少し寂しそうな顔をした。
「その時さ、俺、振られるの覚悟で聡美に告白したんだ・・・」
「待った!・・・では、その続きは聡美から聴かせてもらおうか・・・?」
俺は聡美に顔を向けた。
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(2020年05月28日)
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